人気をいただいてた竹箸に、竹のカトラリーが仲間入りしました。

この小さなスプーンは、アイスクリームやプリンなどのデザート、ジャムスプーン、薬味用の匙など、召し上がる際のスプーンとしてはもちろん、取り分けるときにも使えるサイズと形。その場面に向け、大きなスプーンとは形を変えています。

普段使い慣れている金属のカトラリーに近く使いやすい形で、口当たりの柔らかな素材で作りたい。 そう考え、素材は竹に決めました。竹は、木よりもしなやかな強さを持ち、繊維の方向に沿って非常に細く割ることができます。京都の竹を使っています。竹製品を知り尽くす職人と試作を積み重ね、出来る限り薄い造りにしました。

塗りなしですと、面も広く水気に対して弱いため、メンテナンスが大変になってしまいます。ウレタン塗装は折角の竹の感触もなくなってしまいます。そのため、仕上げは拭き漆に決めました。

柄の表の部分は、竹の外皮にあたります。節があるのでイメージしやすいでしょうか。この外皮部分には、箸と同様漆を塗っていません。皮のため、水分や漆をよく弾くため塗っても乗らないため、竹の素材そのものを残しています。


▼２枚目写真
小さな面ですので、雫の形にすると面が狭くなってしまうため、スプーンの面の形は、丸に近い楕円形に。

▼３枚目写真
こちらは、柄も短いため、大サイズのように曲げず、真っ直ぐにしています。

▼7枚目写真
「生漆（茶）」「黒漆」の２色です。

「生漆（茶）」は、漆の木から採れた樹液の漆から、ゴミを取り除き精製した漆。いわゆる、「漆」の色といえます。明るい茶系の色に仕上がります。漆の特性として、お使い頂くうちに、少しずつ色が明るくなってゆきます。

「黒漆」は、漆に松煙を混ぜて反応させ、黒色になった漆。顔料ではない、漆独特の黒です。「漆黒」とはこの黒を指します。こちらも、生漆と同様、お使い頂くうちに、少しずつ色が明るくなってゆきます。


使ってみると、口当たりの柔らかさや、優しい質感を体感していただけると思います。金属のカトラリーは、ときに食材の味と金属の味が混ざることもありますが、こちらのスプーンはその心配も無用です。是非一度、お試しになっていただきたいスプーン。小さいけれど、間違いなく普段使えるプレゼントとしてもおすすめです。


同シリーズとして、スプーンとフォーク、それぞれ大小2サイズ、生漆（茶）と黒漆の2色ずつございます。

PINTの竹カトラリー一覧



【素材】
竹（拭き漆仕上げ）　国産材（京都）
　
【サイズ】
全長：14.8cm　スプーン面の幅 (最広幅)：2.8cm

【お手入れについて】
・長時間、水に浸け置くことはお避けください。
・硬いブラシで洗うことはお避けください。漆の塗装が削れることがあります。
・水洗いした後には、ふきんなどで水分を拭き取ってください。
・長時間、直射日光に当てることはできるだけ避けてください。反りや割れが生じることがあります。

【個体差について】
・天然の竹を使用しています。柄の節の位置は異なります。節の位置についてご希望がある場合は、ご注文時お知らせくださいませ。複数ご注文時でご指定がない場合は、近いものをお選びしています。いずれも、在庫の範囲内での対応となりますので、予めご了承くださいませ。
・同様に、拭き漆の色の入り方も、竹の個体差で異なります。拭き漆を回数を分けて十分に塗り重ねておりますが、多少写真と色の濃淡差がある場合がございます。複数ご注文内では色の濃淡も合わせお選びします。