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※松屋でしか買えない商品です。
伝統工芸士柿沼東光とプロダクトデザイナー大沼敦とのコラボレーションにより実現いたしました。木目込み兜飾りには、日本の美しい伝統工芸が散りばめられています。正絹博多織、江戸木目込、金沢箔、鹿沼組子、寄木細工、紀州塗など、伝統の粋を感じられる仕上がりとなっております。衣装は「博多織」。博多織の中でも最も由緒ある「献上柄」を採用しました。モダンでありながら本物を追求した逸品となっております。また、人形を飾る飾り台の中にすべて収まる収納タイプとなっており、収納時もコンパクトに保管できます。
SIZE 間口25×奥行22×高さ35cm
【付属品】 五月人形の飾り方冊子・お手入れセット(白手袋・天然毛バタキ・クロス)・オルゴール付フォトスタンド・防虫剤(日本人形協会推奨 ムシューダ人形用)・長期20年保証書(保証範囲は保証規約に基づきます)
《兜:江戸木目込人形(柿沼人形)》
木目込とは、衣裳のひだや布切れの境となる部分に細い溝を彫り込み、そこに布を「きめこむ」ことからそう呼ばれております。その発祥は、約270年前の元文年間(1736~41)に京都で生まれた木目込人形で、その人形づくりの技法が江戸に伝わり「江戸木目込人形」が誕生しました。現在は経済産業大臣指定の伝統的工芸品の「江戸木目込人形」として東京・埼玉でつくられるものが有名です。
《兜使用生地:博多織 最高級正絹》
献上柄は博多織を代表する模様です。江戸時代に筑前藩主・黒田長政(1568-1623年)が幕府に博多織を献上したことに由来し、現在に受け継がれています。献上柄には親子縞と孝行縞という縞柄があります。「親子縞」は太い縞が細い縞を挟むように配された縞で「親が子を守る」という意味があります。「孝行縞」は細い縞が太い縞を挟むように配された縞で「子が親を慕う」という意味があります。そこには、時代を超越し受け継がれる無病息災、子孫繁栄などの思いが込められています。
《忍緒(兜を固定するあご紐):京組紐》
組紐(くみひも)の歴史は古く、その技術・技法は中国や朝鮮を経て奈良時代(710~794年)に伝えられ、仏教の伝来に伴うお経の巻き物や袈裟(けさ)、貴族の礼服の束帯(そくたい)さらに武士の台頭による兜(かぶと)や鎧(よろい)のおどし糸や刀の柄巻(つかまき)、着物など、時代とともにさまざまなものに使われるようになりました。
《鍬形(中央のツノのような部分):金沢箔(金箔)》
400年の伝統を誇る金沢箔(かなざわはく)は石川県金沢市周辺で作られている金箔です。熟練の技術により生み出される煌びやかで優美な金の輝きが金沢箔の最大の特徴です。10円玉ほどの小さな金合金をたたみ一畳ほどの大きさまで均一に、しかも輝きを失うことなく延ばす職人の技術が金沢箔を作り出しています。上質できらびやかな金箔を作り出すには何年もの精進を積んだ製箔の技術が必要とされています。鍬形の中央部分には獅子の頭部を模様化した獅噛み(しかみ)をあしらいました。 他に兜 (かぶと) の目庇 (まびさし) の上や鎧 (よろい) の肩、火鉢の脚などの装飾に用いられます。
《屏風:鹿沼寄木細工》
屏風には日本三大美林のひとつである秋田杉の柾目(まさめ)を使用。菱形(ひしがた)に加工し組み合わせた伝統技術《網代編み(あじろあみ)》で仕上げております。百人一首にも詠まれた古からある日本の技術で美しい立体模様を醸し出しております。網代とは、木や竹、草などの植物を、細く薄く加工した物を材料として縦横交互に編んだ物の総称で、 敷物のような平面的な物や、籠や笠のような立体的な物がそれにあたります。
網代は、使用する素材や編み方を変えることにより、様々な種類と模様を作り出すことができます。
《麻の葉模様(収納箱中央):鹿沼組子細工(桧)》
栃木県鹿沼市は、江戸時代、日光西街道の宿場町として栄えました。日光東照宮の造営の際、全国から集められた職人たちが、その技術を広めたのが現在まで400年続く鹿沼の木工技術のはじまりとも言われています。麻の葉は4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く、真っ直ぐにグングン成長して行くため、麻の葉柄には子供の健やかな成長の願いが込められています。